バイオマス発電とは
バイオマス発電は、木質資源をはじめとする生物資源を利用する火力発電であり、太陽光や風力のように
発電量が天候の影響を受けることはなく、通常の火力発電と同様に常に安定した電力を供給することが可能です。
バイオマス燃料を燃焼することでタービンを回し、発電機を動かすことで発電を行います。

CO2フリーのクリーンエネルギー
カーボンニュートラルのしくみ
バイオマス発電は、燃やしてもCO2の増減に影響を与えないカーボンニュートラルという発想でつくられています。
植物は燃やすとCO2を排出しますが、成長過程では光合成により大気中のCO2を吸収するので、
排出と吸収によるCO2のプラスマイナスはゼロになります。
そのような炭素循環の考え方のことをカーボンニュートラルといい、大気中の二酸化炭素の濃度上昇を抑制します。

紋別バイオマス発電所の特長
地域の林産業関係者や自治体の協力を得て、
オホーツク地域から集荷される森林資源を燃料として利用し、林業と発電事業が連携した事業を進めています。
発電所が利用する木質チップは、オホーツクバイオエナジーから、
発電所に隣接する工場や協力工場で製造・集荷され、安定供給されます。
また、木質チップのほか、輸入PKS(※)や補助燃料の石炭など多様な燃料を利用し、
安定した運転を行います。
※ PKS(PALM KERNEL SHELL)とは、ヤシの実の種の殻のことです。
住友林業株式会社と住友共同電力株式会社の
共同出資による発電事業
紋別バイオマス発電は、木質バイオマス集荷のノウハウを持つ住友林業と
発電のノウハウを持つ住友共同電力によるバイオマス発電事業です。
両社は、2011年から川崎市(神奈川県)において、
都市部で発生する建築廃材由来の木質チップを燃料とする川崎バイオマス発電所(33MW)を共同運営しています。

主なバイオマス燃料の供給フロー

施設紹介
紋別バイオマス発電所、ならびにオホーツクバイオエナジーは、
北海道の北東部に位置する紋別市より、生活基盤を支えるべく、発電およびチップ生産を行っております。
厳寒期には、最低気温がマイナス15℃を下回る紋別市において、
当発電所は、主要設備を建屋で覆うなどの寒冷地対策が施されており、
紋別ならではの厳しい環境下で安定的に電力を供給する工夫をしております。

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①原木置き場
燃料用材として保管し、チップにして利用します。
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②チップ工場
燃料用材を、大きさや形の整ったチップに加工します。
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③チップヤード
最大4日分のチップを保管でき、発電所の安定稼働を支えます。
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④チップ移送コンベア
発電所とチップ工場が直結していることが特徴のひとつです。
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⑤木質バイオマスバンカ
発電所安定稼働のためにチップを貯蔵する設備です。
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⑥ボイラ
循環流動層ボイラと呼ばれる設備で、多様な燃料を使用することができます。
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⑦タービン+発電機
発電出力50MWは、国産材を燃料利用するバイオマス発電所では最大級です。
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⑧バグフィルタ
燃焼ガス中のダスト(ばいじん)を除去する環境設備です。
※ ①~③がオホーツクバイオエナジーの施設紹介、④~⑧が紋別バイオマス発電所の施設紹介です。
発電所からのお知らせ
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ホームページを開設しました
- 名 称
- 紋別バイオマス発電株式会社
(Mombetsu Biomass Electric Power Co.,Ltd.) - 所在地
- 北海道紋別市新港町4丁目6番地
(オホーツク紋別空港より車で約10分) - 本 社
- 北海道紋別市新港町4丁目6番地
- 資本金
- 4.9億円
- 出資比率
- 住友林業51%/住友共同電力49%
- 代表者
- 長谷川 香織
- 事業内容
- 間伐材および未利用材等の木質燃料、PKSおよび補助燃料として石炭を使用したバイオマス発電事業
- 発電規模
- 50MW
関連会社
- 名 称
- オホーツクバイオエナジー株式会社
(Okhotsk Bio Energy Co.,Ltd.) - 所在地
- 本社工場 北海道紋別市新港町4丁目6番地
(オホーツク紋別空港より車で約10分)
枝幸工場 北海道枝幸郡枝幸町岬町964番1 - 資本金
- 1億円
- 出資比率
- 住友林業51%/住友共同電力49%
- 代表者
- 長谷川 香織
- 事業内容
- 燃料チップの生産・販売事業

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